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Opus 17 (Don't You Worry 'Bout Me)

怒涛のハワイ旅行を終え、夏の最大のお楽しみ終了ということで、燃え尽きてしまうところだが、4日(水)に帰ってきて、6日(金)には健康診断を受けてバリウムを飲んで、7日(土)には赤坂で行われた音楽オタクイベントに参加し、9日(月)は会社の飲み会と、あれこれとイベントをこなしているうちに次なるお楽しみがやってきた。

9月10日はFrankie Valli & The Four Seasonsのライブだ!
こんないきさつでチケットを買ったんだが、ずーっと楽しみにしていた。

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このライブに臨むにあたり、ハワイから帰ってきた日から彼らをフィーチャーしたプレイリストを聴きまくり、気分を盛り上げてきた。

そしていよいよ当日。

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三軒茶屋の人見記念講堂という初めての会場で、洋楽のライブをやるような立地でもないので、ほんとにここでいいのか不安になったけど、現地に行ってひと安心。

ホールに着いてみると、やはり年齢層はお高め。

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札幌で見たビーチボーイズと同じぐらいかな。

席に着くと、1階席の向かって左手後方で、それほどいい席とは言えないけど、音楽専用のホールのようで、席に傾斜がついていてステージは見やすそうだ。

今日のライブは写真撮影は禁止だそうで、とりあえず開演前にステージの写真を撮っておきました。

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開演前に時間があったので考えたんだが、ライブを見るのは去年の誕生日に見たPaul以来、

その時は76歳のPaulは大丈夫だろうかと気をもんだわけだが、今回のFrankie ValliはPaulをはるかに凌駕する85歳!

さすがに多くは望めまい。
8月の銀座のオフ会で湯川れい子さんが言っていたが、バックの新生The Four Seasonsは若いそうなので、彼らがカバーしてくれるだろう。
こうなると生のFrankie Valliを見られることだけで満足しなきゃいかんと覚悟を決めた。

予定の19時を10分過ぎたあたりで、客席のライトが消え、ステージにバックバンドやThe Four Seasonsの体格のいいメンバーが現れる。

そしてステージ左手から、ちょっと猫背のちっちゃいおじさんがゆっくりとした足取りで現れる。

Frankie Valliだ。

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そして注目の1曲目が始まった。
Spinnersのカバーヒットでも有名な”Working My Way Back To You"。

最初の歌のところはコーラスなので、まずは分厚いハーモニーでの歌い出し、そしていよいよFrankie Valliのソロだが・・・

ちゃんと声が出てる!
さすがにレコードと変わらないとまでは言えないけど、慣れ親しんだあのFrankie Valliの声だ!
ちゃんとリズムにものってるし、音程もしっかりしていて、85歳とは思えない。

つづいて名曲”Opus 17 (Don't You Worry ’Bout Me)"
ちゃんと歌ってるよ。
ところどころファルセットも出てる。
すごい!

”Beggin'"、”Save It For Me"(名曲!)、”Dawn (Go Away)"(これも名曲!)、”Tell It To The Rain"と次々にヒット曲を歌っていく。

2014年に札幌で見たビーチボーイズのMike Loveは当時73歳で、最初5~6曲軽々とうたってすごいと思ったけど、そこからだんだん他のメンバーがリードを歌いバックコーラスに回る省エネ運転になったんだが、The 4 Seasonsの場合、ほとんどの曲がFrankieがメインボーカルなので、逃げ場が少ない。

”I've Got You Under My Skin"ではシナトラ風のアレンジでサックスソロが入ったり、”Swearing To God"でもインストの部分を長めにとって休憩時間はとっているが、あくまでメインボーカルを歌いまくる驚異の85歳。

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”My Eyes Adored You"はしっとりと聞かせてくれるし、そしてあまりヒットしなかったけど私の大好きな”Fallen Angel"も歌ってくれた。

涙、涙

ヒット曲はたくさんあるので、その後も”Grease"、”Who Loves You"といった70年代のヒットもまじえて盛り上げつつ、”Spanish Harlem"や”My Girl"と”Groovin’"のメドレーなどほかのアーティストのカバーまでやっちゃう余裕のステージ。

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曲間のMCのときはちょっと息が苦しそうで心配になったりする場面のあったんだけど、歌い出すと完璧で、年齢を度外視してものすごくハイレベルなライブ。
もともとFrankieのパートが少ない”December 1963 (Oh, What A Night)”が出てくると、珍しく休んでるなと感じるぐらいの怒涛の突進。

見逃せないのはバックのThe Four Seasonsのボーカルがめちゃうまかったのとバックの演奏も素晴らしかったこと。
みんなのFrankie Valliに対するリスペクトが伝わってきました。

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20時半を過ぎたあたりでライブは佳境に入り、”Sherry"、”Big Girls Don't Cry"、”Walk Like A Man"のNo.1三連発。そこからの”Bye Bye Baby"で観客は総立ち。

”Bye Bye Baby"が終わったところで、メンバーが観客に挨拶して、Frankie Valliが引っ込んで、ここからがアンコールのようだったけど、観客がアンコール用の拍手をするまでもなく、Frankie Valliが戻ってきて、観客総立ちのまま”Rag Doll”と”Let's Hang On"をやって大団円となりました。

始まる前は生でFrankie Valliが見られるだけで納得しなきゃと思ってたけど、まだ現役ミュージシャンであるFrankie Valliの歌をフィーチャーした完璧なステージを楽しむことができて大満足でした。

心から行ってよかったと思います。

《What's The Title?》

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25th Anniversry Collection/Frankie Valli & The 4 Seasons

タイトルは感動のライブの中で2曲目に歌われた"Opus 17"。
いかにもThe 4 Seasons的な中にバッハのメロディを組み込んじゃったという意欲作で、彼らの曲の中でも特に好きな曲でして、ライブの2曲目にこのイントロが流れたときは泣きそうになるぐらい感動しました。
歌詞は、フラれた男が、僕は大丈夫だから心配しないでという内容だけど、みんな歳だって心配するけど僕はちゃんと歌えるから心配ご無用というFrankie Valliのメッセージのようにサブタイトルが響きました。


by falling7813 | 2019-09-11 20:46 | music