Gypsy Wind

日本大学には危機管理という概念はなかった。

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5月6日の関西学院大学との定期戦で起こってしまった前代未聞の反則。

最初は反則映像のインパクトに誰もが驚き、マスコミが食いついて、こんな展開になった。

騒ぎが大きくなった5月12日頃から、アメフト部及び大学本体としては何もしない日本大学。

その間、クレバーな小野D率いる関学から攻撃されまくり、期限の15日に出した文書が中途半端で、関学からダメ出しされたのが前回までのストーリーだったわけだが、ここからさらに事態は悪化してしまった。

まず日大にとって誤算は被害者の父親だろう。

日大の対応に怒りを示し、警察に告発すると記者会見を開いたわけだが、なんと某政党所属の市議だった。
そりゃしゃべりますよね。

正直この会見はやや職業臭が出てしまい、必ずしも効果的だとは思わなかったんだが、これを受けて日大アメフト部監督が動いた。

事態が悪化したところで遅すぎる謝罪を行い、事態は自分の責任とアメフト部監督の辞任を表明したが、指示の有無を明かさなかったり、関学の正式名称を間違えるなど、マスコミの突っ込みどころ満載で、あまり効果を上げられない。

あとから思うと、監督は事態の悪化に単に雲隠れしていただけ。
その間日大のブランドイメージは暴落を続けるんだが、結局日大として危機管理の観点からこの問題に対処しようという意識はなく、アメフト部におまかせだったんでしょうね。
せいぜいネットでピンクのネクタイが批判されてるから、羽田では外すようご注進するぐらい。

日大にとってはさらなる誤算は、選手が密かに関学側に謝罪し、記者会見を開いたこと。

報道によって、日大側がまったく動いてないことを知り、選手や保護者もヤバいと思ったんでしょうね。
対応を弁護士に相談してたんですね。
これだけの騒ぎになったし、何もしない大学はおかしいと感じるのは普通の感覚ですよね。

そして選手の会見。
昨日弁護士同席で行われ、ネットの報道しか見てないんですけど、自らの非もきちんと認め、細部まできちんと気を配られたものだったようです。
あの論調で行くと、悪いのは監督とコーチ陣で、そいつらさえ取り除けば、日大フェニックス自体は許してあげてもいいかなって気になりますもんね。

危機管理とい観点から90点ぐらいあげられるんじゃないでしょうか。

これで国民やマスコミの大部分は選手に好感を持った。
ひどい反則だと憤慨し、選手がネットで名前さらされてざまーみろと言っていたうちのかみさんもあっさり宗旨替えしましたからね。

こうなると、選手から黒幕だと指摘された日大アメフト部の監督とコーチだけが悪いってことになるわけで、日大は焦ったんでしょうね。
それまで動かざること山の如しで、常に動きが鈍く事態を悪化させ続けてきた日大広報部が、それまでには考えられない速さで、昨夜のうちに声明を出した。

アメリカンフットボール部・宮川選手の会見について

 2018年5月22日

 本日、本学アメリカンフットボール部の宮川泰介選手が、関西学院大学フットボール部との定期戦でルール違反のタックルをし、相手選手にケガを負わせた件につきまして、心境を吐露する会見を行いました。厳しい状況にありながら、敢えて会見を行われた気持ちを察するに、心痛む思いです。本学といたしまして、大変申し訳なく思います。

 会見全体において、監督が違反プレーを指示したという発言はありませんでしたが、コーチから「1プレー目で(相手の)QBをつぶせ」という言葉があったということは事実です。ただ、これは本学フットボール部においてゲーム前によく使う言葉で『最初のプレーから思い切って当たれ』という意味です。誤解を招いたとすれば、言葉足らずであったと心苦しく思います。

 また、宮川選手が会見で話された通り、本人と監督は話す機会がほとんどない状況でありました。宮川選手と監督・コーチとのコミュニケーションが不足していたことにつきまして、反省いたしております。

 日本大学広報部

原文そのままなんで、フェニックスカラーにしてみました。

読んだときにこれはひどいと思いましたけど、ネットは大炎上。
この期に及んで監督、コーチをかばうってどういう感覚なんだろう?
最初から危機管理は怪しいと思ってましたけど、ここまでひどいとはねえ。

今日もワイドショーで突っ込みまくられるんじゃないかなあ。

日大としては、すでに大学のブランドイメージを大きく毀損しているわけで、この対応で日大自体が完全に国民の敵になってしまいました。

あれだけ大きな学校組織を経営しているのに、ここまでアホだとは思わなかったなあ。

(22:30 追記)

なんと、選手の記者会見を受けて、今夜監督とコーチが記者会見した。

国民の敵になった状態で、相当難易度が高い状況だったが。まさかの責任回避。
言葉の上では、謝罪していたが、質問への回答では、「オレは知らん」「勘違いした選手が悪い」「コーチが勝手にやったこと」と言いたい放題。

見事に危機対応失敗事案を完成させました。
ある意味、ここまでしくじるのもすごいレベルです。

《What's The Title?》

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Phoenix/Dan Fogelberg

まさかこのネタでもう1回書くような事態になるとは思わなかったので、手抜きでタイトルはアルバム"Phoenix"で前回タイトルにしたアルバムタイトル曲の次に収録されている"Gypsy Wind"。
この曲は彼らしい繊細さが溢れるミディアムテンポのナンバーで、ちょっとハードな"Phoenix"のあとにちょこっと清涼剤的に持ってくるにはうってつけですよね。
やっぱ全盛期に向かう時期のアルバムで充実してます。

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by falling7813 | 2018-05-23 04:57 | football | Comments(0)