Take My Breath Away

「空飛ぶ広報室」を読んだ。

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この話のタイトルを知ったのは、テレビドラマが先だったと思う。

日曜劇場でやっていたのは知っていたし、好きな新垣結衣主演だったが、あまり連ドラは見ていなかったので、ドラマ自体は未見。
あの「逃げ恥」「リーガルハイ」ですら最初は見てなくて、評判になってから見たクチですから。

一方、「空飛ぶ広報室」の作者である有川浩との出会いも偶然みたいなもの。

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たまたま図書館で見かけて、そのタイトルが気に入って「ヒアカムズザサン」を去年5月読んだのが始まりで、これがおもしろかったんで、「塩の街」とか「キケン」とか「クジラの彼」、「空の中」など立て続けに読んで、ハズレがないので、図書館に行くと、文庫本コーナーを眺める作家の一人になっている。

エントリに書いたとおり、去年読んだ本の中でベストは彼女の「阪急電車」です。

今では躊躇なく「彼女」と代名詞をふることができるけど、最初名前を見たときは男だと思ってたのも以前書いたとおりです。

そんな感じで図書館ではヘビロテ作家となった有川浩だが、何度か「空飛ぶ広報室」が置いてあるのを見て、この作品も彼女なんだとやっと結びついたんだけど、興味を持って、いつか借りようと思った矢先に見かけなくなってしまった。

同じ映像化された作品でも、「フリーター、家を買う」とか「県庁おもてなし課」なんかが先になった(どっちもジャニーズ系だなあ)。

そういえば、彼女ってほかにも「図書館戦争」とか「三匹のおっさん」とか映像化されてる話も多いんですよね。

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そんななか、5月3日に図書館に行ったら、あったんで即借りて読んだという流れだ。

お話は航空自衛隊で交通事故のためパイロットを断念して広報室に勤務する主人公空井とテレビ局の女性ディレクター稲葉リカのふたりを中心とした周囲の人々が巻き起こす物語で、メインのふたりの淡い恋が淡いまま推移するところなんかは、「県庁おもてなし課」なんかにもある有川浩らしい展開だ。

それにしても稲葉リカという女の子はかなりめんどくさい設定で、TBSは新垣結衣にはめんどくさい女をやらせるとハマるというのをこれで掴んで、「逃げ恥」につなげたんですかね。

そういえば、「リーガルハイ」の黛もかなりめんどくさいかw

自衛隊を舞台にしたお話は「空の中」とかほかにもあるので、彼女にとっては得意分野のようで、その点でも安定感は抜群で、なかなかおもしろくて、これは5点満点で4点はあげられるなあと思ったところで、本編の6つのエピソードは終了。

最後におまけのように「あの日の松島」というお話がついていたので、文庫本にするのに関連の短編かスピンオフでも入れたのかなっと軽い気持ちで読み続けたら、これがくせものだった。

本編の6つ目の物語「空飛ぶ広報室」は、バラエティ番組の企画で宮城県の松島基地所属のブルーインパルスにアイドルグループを体験搭乗させる騒動を描いたものだが、2010年までに書かれて、2011年の夏に出版される予定だったそうだ。

「あの日の松島」の「あの日」は2011年3月11日なのだ。

あの日、私も被害状況をテレビで確認しながら仕事をしていたし、その後も震災関連のニュースはよく見たが、宮城県の航空自衛隊の基地に大きな被害があったことはテレビで見た覚えがある。

震災被害にあった松島基地の姿を主人公ふたりの姿を借りて描いているのだ。
わざわざ発売を延期して、震災後に取材をして「あの日の松島」を付け加えて発売したそうだ。
これがとても切なくて、今朝通勤の丸ノ内線で読んでいて、涙腺ゆるゆるおじさんは涙してしまいました。

そして、最後の解説に至るわけだが、どうせ評論家か仲間の作家によるヨイショかと思って、読み飛ばそうとしたら、どうも様子が違う。

よくよく読んでみると、この話に登場する鷺坂広報室長のモデルとなった航空自衛隊の荒木氏によるものだった。
ここで語られる裏話がまた趣があって、本編のエピソードをさらに彩り鮮やかにするんですね。

おまけと思われた最後の短編と解説のおかげでこの本の評価は上がりました。

おかげで、TBSのドラマも見たくなったんだけど、幸いアマゾンプライムにあるようなので、見てみるかな。

《What's The Title?》

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Top Gun Original Motion Picture Soundtrack/Various Artists

「空飛ぶ広報室」は航空自衛隊を舞台にしたお話で、話の中にも戦闘機をかっこよく描いた映画は「トップガン」以来ないということが何度も語られているので、「トップガン」のサントラからNo.1ヒットをタイトルにしました。
「トップガン」は実際映画館で見たので、その迫力で映画がヒットしたのもよくわかったわけですが、"Danger Zone"とか”Mighty Wings"なんかは映像と一緒に見ててもかっこいいと思ったんだけど、Berlinのこの曲は映画で見てもあまりいいと思わなかったし、曲だけ聴いてもピンとこないんですけどね。
なぜヒットしたんでしょう?


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by falling7813 | 2018-05-09 20:45 | book | Comments(2)
Commented by ニャロメ at 2018-05-09 21:19 x
しかし「トップガン」は君にとって重要な作品ではないですか。
娘1号、2号に伝えたい話があります。

伝えたいことがあるんだ~♪
Commented by falling7813 at 2018-05-09 22:09
ハハハ
確かにねえw