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They Don't Know

三連休で時間もあるので、ずっと書こうと思っていた音楽ネタを。

去年のlast.fmの年間アルバムチャートで美女と野獣コンビのカバー集総集編が1位になったことからわかるように、私はカバーバージョンが好きだ。

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過去にもPaul Ankaがロック系の曲をジャズにアレンジしてカバーしたアルバムについてエントリを書いたこともあるし、Barry先生の一連のカバーアルバムも大好きだし(ちなみに50年代編は1977年の"Live"以来の全米No.1で、ほかもそこそこアメリカで売れました)、Rod Stewartの一連のカバーものも大好き。They Don\'t Know_e0242504_06105491.jpg

iTunesにもオリジナルやカバーバージョンを一緒に並べたプレイリストを作って、同じ曲をいろんなアーティストで比べながら聴いたりしている。

なんか知ってる曲をほかのアーティストが歌うと、へえこんなアレンジありなんだとか、こんな解釈があるんだとか、新たな感動があるんですよね。
オリジナルを再発見したりすることもある。

そんなわけで企画もののカバーアルバムにも目がなくて、愛聴盤も多いんだが、そんな中から最近のお気に入り4枚をピックアップしてみたい。

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Yeah!/Def Leppard

最近のお気に入りって言うには語弊があるけど、このアルバムについてはいつか書きたいと思っていたのでお許しを。

そもそもこのアルバムの出会いは、You TubeでCathy Dennisの”Waterloo Sunset"(このカバーも好きなんだが)を見ていたら、Def Leppardのバージョンもあると知ったのがきっかけで、そのThe KinksやらT.Rex、Sweet、ELO、Roxy Music、Badfinger、Blondieなどいろんな人のカバーをやっていて、そのバリエーションが楽しめる。

アメリカ中心に売れtバンドなので、忘れていたけど、彼らはイギリスのバンドなんですよね。
それを再認識させる選曲なのもこのアルバムのミソだと思います。

ちなみにこのアルバムは大感動したZepp Nagoyaでのライブの前から聴いていて、ライブでやるかなあとドキドキしてたんだけど、選ばれたのがDavid Essexの"Rock On"というのはちょいと拍子抜け。
ほかにもいい曲いっぱいあるんだけどなあ。

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こううたう/柴咲コウ

ここから邦楽というのが私の底の浅さです。
徳永英明がカバー集を大ヒットさせましたけど、邦楽でもカバーアルバム作られるようになってきましたよね。

私が柴咲コウを聴くようになったきっかけもカバーバージョンでして、筒美京平のトリビュートアルバムに入ってた「ブルーライトヨコハマ」。
オリジナルよりいいんじゃないかと思うほど気に入ってしまい、映画「黄泉がえり」は好きなんだけどあまり真剣に聴いてなかったRUI名義の「月のしずく」をよくよく聴いてみるとめちゃいいし、あっという間にハマってしまいました。

柴咲コウって声が好きなんですよね。
ちょっとひねたような歌い方も今ではすっかりツボにはまってしまいました。

収録曲は福山雅治、中山美穂、Kiroro、中島みゆきなどこれまた多彩なんだけど、60~80年代洋楽おやじの私としては、オリジナルを知らない曲も多かったりするわけですが、彼女の声で歌ってるってところだけで、かなりハードルが下がってしまってます。

とくに中島みゆきの「糸」はオリジナルよりもじーんtきちゃいます。

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My Favorite Songs ~Oldies~/前川清

洋楽おやじですが、クールファイブは好きです。

「長崎は今日も雨だった」「中の島ブルース」あたりの定番曲から、あまり売れなかったけど「Last Song」なんかも今でもヘビロテです。

ソロになってからの福山作の「ひまわり」も好きなので、柴咲コウ同様声が好きなのかな。

前川清としては意表を突いた洋楽のカバー集。
タイトルどおりいわゆるオールディーズ集で、「ダイアナ」とか「ルイジアナママ」とかカタカナで書いた方がピンとくる50年代~60年代初頭の曲がメインで、Cliff Richardが好きなのか、彼の曲はElvisとともに2曲はいってます。

彼の出身地長崎県佐世保市は米軍基地のある町なので、クールファイブでデビューする前に米軍向けのクラブとかで歌ってたんじゃないかって思うぐらい歌いなれてる感じがあります。
英語の発音がいかにもな感じなのはご愛敬ですけど、Ray Charlesの"Unchain My Heart"なんかめちゃかっこいい。

と思うと、収録曲の中にPerry ComoでヒットしたDon McLean作の”And I Love You So"とかNilssonで全米No.1になった"Without You"なんかもはいっています。
いずれも彼がクールファイブでデビューした後の曲なので、デビュー後も洋楽をフォローしていた洋楽好きなのかな。

このエントリを書くのにアマゾンにリンクを張ろうと検索したら、続編が出てるんですね。
かなり気になります。

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私とドリカム/Various Artists

最後は今までの3枚とパターンの違う一つのアーティストのカバー集。

ドリカムは「笑顔の行方」とか「未来予想図Ⅱ」とか(これってシングルのAB面なんですよね。Penny Lane/Strawberry Fields Forever並みの強力盤だ)「WINTER SONG」とか好きな曲もあるけど、そうでもない曲もたくさんあって、アーティストとしてもまあ普通といったところ。

でもこのアルバムは話題になったんで、遅ればせながら聴いてみたんだけど、なかなかいい。

歌ってる人もいきものがかりとかHYとか水樹奈々あたりは辛うじて守備範囲内だけど、顔だけ知ってる人とか顔見てもわからない人も多くて、初耳のアーティストも多かった。

ところが結構私のツボにハマるんですよ。

いきものがかりの「未来予想図Ⅱ」なんかはアーティストも曲も好きなので、かなりの鉄板でまずはずす可能性は極めて低いんだけど、E-girlsとかMs. OOJAとか、アーティスト的には絶対食指は伸びないだろうってところも悪くないんですよね。
やっぱ原曲がいいのと、作り手も本気になって作ってるのかなあ。

中でもSCANDALの「大阪LOVER」がいいんですよ。
おじさんはScandalといえば、80年代にちょっとだけ活躍したPatty Smyth率いるアメリカの男女混成バンドを思い浮かべるんだけど、この日本のガールズバンドもボーカルの声(この曲を歌ってるのはたぶん二人)がかなりツボだ。
他の曲も聴いてみようかと思うぐらい今熱を上げてます。

ちなみにこっちも続編があるみたいなので気になってます。

《What's The Title?》

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You Broke My Heart In 17 Places/Tracy Ullman

タイトルはとりあげた4枚のアルバムとは関係なく、同じカバーアルバムで昨年のNo.1に敬意を表して、Matthew Sweet & Susanna Hoffsの"Completely Under The Covers"の収録曲の中で好きな曲から"They Don't Know"を選び、そのオリジナルをもってきました。
「夢見るトレーシー」です。
この曲がヒットした頃はMTV花盛りで、この曲のプロモも話題になりましたよね。
顔が楠トシエだとかポールマッカートニーが運転手やってるとか。
曲としても60年代ポップス風の味付けでわかりやすいポップスになっていて私も好きでした。
いかにもイギリスでヒットしそうな曲ですけど、これがアメリカでもヒットしたというのはそういう偉大だったということでしょうね。

by falling7813 | 2018-01-07 07:29 | music