Early Morning Strangers

この週末は泊りで旅行してきました。

北海道での泊まりの旅行は、4月の函館6月の釧路に続いて3回目。

目的地は、道南の江差、松前。
旅の目的は、最近血が騒ぎ始めた乗り鉄と観光半分ずつといったところ。

e0242504_20504659.jpg今回の旅は函館が拠点になるんだが、まず函館に行く列車を夜行の急行はまなすにした。

理由は2つあって、ひとつは時間が有効に使えるということと、もうひとつはこの急行はまなすが、普通の特急列車などは通らない函館本線の通称砂原線を通るので、乗り鉄にも貢献するということ。

夜10時に札幌駅を発車するんだが、マニアがたくさん写真を撮ってました。

e0242504_20582771.jpg今回も函館までの往復は、一番チープな得割きっぷを使ったので、はまなすには寝台車も連結されているんだが、普通のいす席の指定席しか乗れない。

もっとも、寝台車に寝てしまったら、3時前に着く函館で起きられる自信はないので、それはそれでよしかもしれない。

指定席はリクライニングできるんだが、やたらと揺れるし、駅に停車する前にブレーキをかけるとガクガクとまた前後に揺れて、あまり眠れないまま、午前3時前に函館に到着。

函館駅は5時過ぎには特急カシオペアが停車するから、オールナイト営業かと思い、駅で休憩するつもりではまなすを選んだんだが、はまなすからカシオペアまでの間、3:30~4:30まで駅を閉鎖するということで、あえなく締め出される。

e0242504_2171114.jpg寂れてしまっている函館駅前にオールナイト営業の喫茶、FFなどはなく、仕方なく、街をうろうろ。
少なくとも1時間は時間をつぶさなければいけないので、赤レンガ倉庫を観光。
誰もいない赤レンガは別の風情がありました。

e0242504_21114884.jpg海ではイカ釣り漁船らしき船が戻ってきてました。

結局、1時間半ほど散策し、コンビニで朝食を買い、5時過ぎに函館駅へ。
朝食を食べたら眠くなって、うつらうつらするんだが、列車の発車時刻前後になるとでかい声のアナウンスが入るんで熟睡できず。

e0242504_21191475.jpg私が乗るのは、6:53の江差行。
なぜ、これに乗るかといえば、乗り鉄目的なんだが、来年3月に木古内-江差間の廃止が決まっているので、雪が降って動けなくなる前に乗っておこうと思い立ったもので、今回の旅行のメイン企画といっていい。

廃止されてから、乗らずに乗り鉄達成という方法もあるが、それでは邪道な感じがするし、なくなると思うと、貴重で惜しい気がする。
2012年2月には、同じ思いで、十和田電鉄に乗りに行ったなあ。

e0242504_21234257.jpgどうせ乗るならと、函館駅で記念乗車券を購入。
乗車券として使えば、当然切符であるピンクの部分は駅で回収されてしまうんだが、行きも帰りも、「ここ切って渡すんですよね」と、さも惜しそうに駅員さんに尋ねたら、どちらも許してくれてラッキー。

e0242504_2131944.jpg1両のディーゼルカーは、木古内までは海沿いを走り、廃止される木古内から先ではほとんど民家のない山の中を走り、日本海側に出て、9:17に江差に到着。

10人ほど乗ってましたけど、ほとんど駅で降りて写真を撮ってましたから、マニアなんでしょうね。

せっかく来たから町内を散策しようと、まず岬の突端にこぶのように突き出ているかもめ島を目指す。

e0242504_213818100.jpg江差は江戸時代からニシン漁で栄えていたそうだけど、幕末には外国の艦船が頻繁に姿を現すようになり、かもめ島には、砲台が置かれていたそうだ。
砲台が置かれた台場からの眺めは最高だ。

江差から戻る列車は10:27か13:07で、かもめ島からまっすぐ戻れば10:27に乗れたんだが、せっかく来たから、もう少し散策することにした。

e0242504_21433722.jpg港の近くには、旧家を残してあり、最近の建物も昔風の景観にしているいにしえ街道が整備されていたり、函館でも見られるような明治時代の洋館が残っていたり、小ぢんまりとしているが、なかなか風情のある町だ。

土曜だというのに、いにしえ街道の観光客はほとんどいない。なんかもったいないなあ。

e0242504_21513954.jpg朝食が早かったし、徹夜に近い状態で函館に続いて歩き回って、11時にはちょっとガス欠状態ということで、昼食にすることにした。

e0242504_21573380.jpg江差の町には、やや寂れてはいるが、それなりに商店街があって、ランチをやっている店もいくつかあり、ろいろ迷ったんだが、和食系は夜に宿で出そうなので、昼食はかもめ島と開陽丸(江差沖に沈んでいるそうです)を一望できる高台のれすとらん津花館で、名物メニューDADEMEカレー(→)をいただく。

いかすみのカレーに、シーフード、野菜を具としていて、あっさり系+あまり辛くないマイルド系。私の採点では、100点満点で70点といったところ。
ちなみに、DADEME(だでめ)のネーミングは、土地の表現で、「とてもおいしい」という意味だそうだ。
おいしいを「め」というのは、津軽と一緒で、津軽と道南のつながりを感じました。
ちなみに、弘前で「とてもおいしい」は「たんげめ」となります。

e0242504_2272425.jpg江差駅に戻り、13:07に乗りましたが、列車は10分ほど前に着いて折り返す。
私が乗ってきた始発に比べると、2両で乗客も多い。

函館に泊まるか、私のような無茶をしない限り、始発には乗れないわけで、お客が多いのも当然だ。
しかし、ほとんどの乗客は、乗ってきて駅で写真を撮って、折り返していく。もったいないなあ。
まあ、コアな鉄ちゃんには、江差の町は何の価値もないのかなあ。

江差から木古内に戻り、バスで松前へ。

江差はむしろ鉄ちゃんがメインで、思わぬ拾い物って感じだが、松前は最初から観光がメイン。江戸時代に北海道で唯一藩がおかれたところで、一度は見ておきたい町だ。

e0242504_22182312.jpg松前も昔は木古内から鉄道が走っていたんで、私の頭の中では江差とセットだったんだが、木古内-松前間は、50km以上あり、バスで1時間半と意外と遠いんで、両方見るために松前に泊まることにした。

バスで1時間ほど走ったあたりで、海の向こうに津軽半島がくっきり見える。
ちょうど青函トンネルが通っているあたりだ。

e0242504_22244569.jpg松前は、そこからさらに西へ走ったところで、津軽半島では小泊のトイ面あたり。
津軽半島の最北端の竜飛岬は、地形が険しく、江戸時代以前は港はなかったし、そんなに人は住んでいなかったはずで、小泊とかもうちょっと南の市浦あたりが本州の最北の港だったんじゃないかな。
小泊あたりから見れば、一番近い北海道が松前ということで、ここが北前船の拠点になってんでしょうね。

e0242504_22311024.jpg午後4時過ぎに松前に着き、宿泊先温泉旅館矢野(→)にチェックイン。

インターネットで検索したら、たまたま出てきて、よさそうだったので、他と比較せずに決めたんだが、あとで町を散策したら、比較できるような規模の旅館はありませんでした。

e0242504_22392044.jpg旅館に荷物を置いて、松前の町を散策。
手始めに、旅館のすぐ隣の松前城へ。

平地が狭く、すぐに山が迫っている地形で、町も東西の細長く展開していて、城の敷地は狭くて、かなり小規模だったようだ。

e0242504_22441948.jpgでも、城の裏側(山手)には小規模ですけど寺町も形成されていて、他の北海道の町には見られない古都の趣がある。
北海道ではオンリーワンだ。

e0242504_22495065.jpg城の西側の高台には、廃止された松前駅の記念碑が残っていて、そこから山沿いに歩いて寺町にたどり着いたんだが、その近くの城の敷地内で、トンネルの遺構を発見→
これが鉄道の遺構だとすると、松前線は城の真下をぶち抜いていたことになる。はたしてどうなんでしょう?

そんなこんなの散策を終え、旅館で温泉につかり、夕食。

e0242504_22543311.jpg1泊2食10,150円のオリジナルプランなんですが(一番安いビジネスコースはsold out)、ほっけのちゃんちゃん焼き、いかつみれ鍋、本まぐろの刺身、めかぶの酢の物、いかの刺身、漬物、前菜(とうふ、いか)で、このあと、あわびの煮こごり、くじら汁、じゃがいもの茶碗蒸し仕立て、たきこみごはん、つめたいそば、杏仁豆腐というシーフード三昧のラインナップ。

まいう~!

e0242504_2315548.jpgメニュー的にビールがすすむくんだったんだが、値段がわからなかったんで、生ビール1杯で我慢。
部屋に戻って、散策の帰りにコンビニで買ってきたワンカップを飲んでました。

8時過ぎに布団に横になったら、即死状態で、気がつけば、翌朝午前2時。

e0242504_2355212.jpg本を読んだり、うつらうつらしながら夜明けを待ち、5時半頃、松前の町を西へ歩き、漁港を見物。

旅館に戻り、朝風呂、朝食し、チェックアウト。
商店街の海鮮屋さんで、自分用の本場松前漬、東京の家族用にシーフードもろもろの宅配をオーダー。

e0242504_23154732.jpg最後にもう一度お城を眺めて、松前をあとにしました。

松前から函館までバスで3時間(バスから松前線の鉄橋の橋げたの残骸を見て、鉄ちゃんの血が騒いだ)。
函館駅前のラッキーピエロでランチして(一番人気のチャイニーズチキンバーガーを食べましたが、おじさんにはヘビーすぎた)、函館から札幌までJR特急で約4時間。

今日はほぼ帰るだけの一日でした。

《What's The Title?》

e0242504_20364529.jpgBarry Manilow Ⅱ/Barry Manilow

今回の旅行では、2日続けて誰もいない町を早朝うろうろしましたんで、この曲をタイトルにしました。
このアルバムから"Mandy"がヒットして、Barry先生はスター街道を歩み始めるわけですが、このアルバムはまずジャケットからして、売る気が感じられないですよね。
ただ、音楽の方は、のちのワンパターンと揶揄されるようになる後半に花火がドカンドカン上がるようなオーバープロデュースはされてないんで、Barry先生の素の力量が伝わってくる名盤です。
タイトルに使った"Early Morning Strangers"はボーカルとかパーカッションのエコーはそれ風ですけど、ドカンドカンはなしで、地味にまとめられていて、ボサノバ風の曲調がアルバムのアクセントになってます。
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by falling7813 | 2013-08-25 23:32 | Hokkaido | Comments(0)