St. Elmo's Fire (Man In Motion)

娘が東京に帰った途端、札幌には青空が戻り、からっとした北海道ウェザー。

週末の予報も絶好のお出かけ日和ということなので、温めていた企画を実行に移すことにした。

行先は襟裳岬。

この企画は、初めてJRの一日散歩きっぷの存在を知った時に、日高本線の終点様似まで範囲に入っているのを知った時に思いついた。

e0242504_2247248.jpgなにしろ、札幌-様似間の運賃は片道4,200円だから、2,200円乗り放題の一日散歩きっぷで行けば、ほぼ4分の1で行けてしまうのだ。
しかも、日高本線は普通列車しか走っていないので、普通列車しか乗れない一日散歩きっぷでもさほどロスはない。

朝5:20に家を出て、札幌駅まで歩き、室蘭に行ったときにお世話になった6:23発東室蘭行↑で日高本線の始発駅苫小牧へ。

e0242504_22571624.jpg苫小牧からの日高本線は、本線という名前だが、単線のローカル線で、私が乗った8:00発様似行は1両のみ。

様似までは3時間以上かかるんだが、海沿いを走るので、天気がよければ海の風景が美しい。

e0242504_2325526.jpg朝早かったんで、今朝のテレビの予報を見ることはできなかったんだが、昨日までの予報に反して、曇り空。

富良野に行ったときもそうだったが、北海道の天気予報は土壇場で変わることもよくあるからなあ。
まあ、北海道の太平洋岸名物の霧が出ていないのは予報どおりで、それだけは救いだが。

e0242504_236541.jpgそれでも、ところどころで晴れて、ちょっとはきれいな海が楽しめました↑

そして、日高地方といえば、競走馬の産地として有名で、線路の両側にもたくさん牧場があって、競走馬がのんびり草をはむ姿に癒されて、飽きないですよ。

e0242504_23121866.jpg先々昼食をとれる保証がないので、様似に着く直前に車内で札幌で買ったコンビニおにぎりで昼食し、定刻に様似に到着。

昔は帯広から広尾まで広尾線というのが走っていて、襟裳岬には広尾と様似両方から向かうことができたんだが、広尾線は廃止され、鉄道ではこの様似が唯一の玄関口となったわけだが、予想どおり寂しい駅で、ここで昼食を調達するのは難しかったので、コンビニめしで正解。

e0242504_23222994.jpg様似から1時間ほどバスに乗りついに襟裳岬に到着。
実に札幌の家を出てから7時間の長旅でした。

e0242504_23285828.jpg襟裳岬といえば、我々の世代には、♪え~り~もの~ はる~は なにも~ない~ はるです~♪のフレーズ、吉田拓郎作曲で、森進一の歌唱でレコード大賞をとった「襟裳岬」を思い出すわけだが、会社の人に、歌のとおり何もないところだと聞いていたけど、駐車場と土産物屋が2軒だけで、たしかに根室の納沙布岬より寂しくて、室蘭の地球岬に近い印象だ。

ちなみに、「襟裳岬」という曲はほかにもあるようで、岬には森進一バージョンのほかに、島倉千代子バージョンの歌碑もありました。
青森の「津軽海峡冬景色」みたいに歌は流れませんけど。

e0242504_23345569.jpg灯台の向こう側の展望台へ行ってみると、地球が丸いのが分かるような太平洋の絶景が見えるが、てっきり岬の先端だと思ったら、さらに先へ行けるようだ。

せっかくだからどんどん先まで歩いていくと、展望台から見えた「先端」(そこには「先端」と書いてありましたが)よりさらに先に進めたので、かなり先っぽの方まで、行ってみました。

e0242504_23442893.jpgそこから見た海は←こんな感じでだいぶ近い。

灯台のところに書いてあった解説によると、襟裳岬はその地形と暖流と寒流がぶつかりあうところが近いという理由で、風が強いところらしくて、1年のうち風速10m以上が日が290日以上もあるということなんだが、今日は大して風もなく、岬を自由に散策できたので、天気は曇天だが、その点ではラッキーだったかもしれない。

e0242504_23502434.jpg岬の先端から振り返ると、強風対策と思われる室内展望台も見える。

せっかくだから、あとでそっちも見てみようかとはいってみたら、そこは風の館という名前で、おとな300円だそうだ。
有料となると考えちゃうけど、強風だと、仕方なくお金払っちゃうんだろうなあ。

そんなこんなで、1時間弱の襟裳岬滞在を終え、帰路につく。

e0242504_044158.jpgそのまんま、来た道を札幌まで戻ってもいいんだが、せっかく乗り降り自由のチケットで来ているから、日高本線を静内で途中下車した。

なぜ静内かといえば、襟裳岬に行く途中に見た中では一番賑やかそうだし、昔見ていたテレビでその地名を聞いた記憶もあったり(あとで調べてみたら、1971年のポーラテレビ小説「お登勢」(TBS)のようだ)の、もろもろ。
日高地方振興局のある浦河も候補だったが、列車から見た印象で落選。

e0242504_08144.jpgその静内だが、静内町だったのが、平成の大合併で新ひだか町になり、人口約2万5千人。

e0242504_012434.jpg町中はけっこう商店や飲食店があり、人口3万以下の町とは思えない雰囲気で、たぶん競走馬の取引関係で栄えた町ではないかと思われるんだが、よくよく見ると、商店街にある町で一番大きいホテルやショッピングセンターが閉鎖されていて、衰退に向かっている雰囲気。

しかも、商店街のBGMが「二人の愛ランド」とか「夏の日の1993」というのはねえ...

町中や静内川のほとりや海岸を散策。
静内では、すっかり晴れて青空でしたが、砂浜には人影はなし。
真夏でも最高気温22~23℃では、だれも泳げないよなあ。

e0242504_021484.jpg5時半をまわったところで、せっかくだから静内で夕食をとることにした。
駅に看板が出ていたご当地グルメ桜ロコモコを食べようと、美味の館天政へ。

店構えがやや高級割烹っぽかったんだが、時間もないので思い切ってはいってメニューを見るとそれほどでもなく、あとでパンフを見たら桜ロコモコはどこの店も980円均一だそうだ。

e0242504_0243321.jpg天政の桜ロコモコはこちら→

桜ロコモコというから、馬の産地だし、ハンバーグは桜肉(=馬肉)かと思ったら(馬刺しを食べる熊本では、安い馬刺しは競走馬のなれの果てだと言われていたので)、地元の牛と豚の合挽きだそうだ。
じゃあなんで「桜」かというと、新ひだか町には桜の名所があるのと、桜の塩漬けを必ず使っていること(天政は目玉焼きに入ってた)、豆乳に酒粕をまぜ、桜風味をつけたドリンク「桜ソイ」(写真の右上のグラス)をつけているからだそうだ。

そのほかに、中央の天ぷらが桜の葉というのが、ここのオリジナルのようで、桜餅みたいな風味でおいしかったですよ。
ロコモコの方は、ハンバーグがおろしポン酢ソースという和風テイストで、お子様ランチのようなレイアウトもあいまって、ちょっとロコモコとは別物感が強かったですけど、それはそれでさっぱりしておいしかったですよ。

e0242504_0342732.jpg2時間半ほど滞在し、18:29の日高本線で静内を出発。

ほどなく日没の時間になり、太平洋に沈む夕日を見ることができた。

日本海に沈む夕日というのは方角的によくあるわけで、青森でも五能線から眺めることができるんだが、太平洋を西に見られるところって、日本では珍しいですよね。

これも日高本線のおいしいところじゃないでしょうか。

そんなこんなで、札幌に家に帰ったのは22:20。
実に、17時間の大旅行で、万歩計も2万4千歩を超えましたが、なかなか趣のある旅になりました。

《What's The Title?》

e0242504_22361866.jpgSt. Elmo's Fire:Original Motion Picture Soundtrack/Various Artists

襟裳岬を目指す旅でしたので、「えりも」→「エルモ」というこじつけで、"St. Elmo's Fire"をタイトルにしました。
”St. Elmo's Fire"といえば、なんといっても歌っているJohn Parr!
この人のデビュー当時のエピソードがめちゃくちゃで、記憶喪失でさまよっていた男がなぜかデモテープを持っていて、それを聴いてみたらめちゃくちゃいいんで、そのままデビューを勝ち取ったという話が実話として語られてましたからねえ。
名前のJohn Parrというのも日本語では「くるくるパー」の「パー」で、偶然とはいえ、エピソードとフィットしていて笑えました。
そんな記憶喪失の彼が歌った2曲目のヒットであるこの曲が、全米No.1になるわけですが、曲うんぬんよりも(曲自体は凡庸だと思いますが)、名前を聞いただけで笑ってしまう私です。
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by falling7813 | 2013-08-03 23:19 | Hokkaido | Comments(0)