Seaside Rendezvous
深浦・十二湖旅行2日目。
昨日の夕食はちょっと贅沢をしたので、朝食は昨日駅前のショッピングセンターパルの中のパン屋で買ったパン2個と野菜ジュースで315円。
昨日のうちに十二湖をクリアしたので、今日は鰺ヶ沢発11:03の各駅で深浦に向かう。
鰺ヶ沢-深浦間は、有料で全車指定席のリゾートしらかみ3往復を除くと5往復しかなくて、6:29の次が11:03で、十二湖が残った場合は、6:29で行くつもりだった。
ホテルのチェックアウトは10時までなので、食前、食後と二度朝風呂して、列車の時間まで鰺ヶ沢町内を散策。
海岸に出たら、めちゃ風が強くて、波が結構高い。
海のすぐそばを走る五能線は大丈夫かいな?
そんな心配をよそに、五能線普通列車は定刻どおりに走り、深浦に到着。
車中で海が見えたら大騒ぎして写真を撮っている集団がいたが、全員が深浦駅を降りたら観光バスに乗り込んでいった。
観光バスのコースとして五能線の各駅に乗るというのがあるようだ。
まずは、チャンチャンまつりが行われている夕陽公園へ。
チャンチャンまつりは、鮭のチャンチャン焼きをメインにしたお祭りのようで、一人前1,600円(前売りだと1,300円)で材料を買い、おまつりステージの正面に設けられたバーベキュー場で自分で焼いて食べるスタイルだ。
ちょっと迷ったけど、1,600円は高いし、自分で焼いて食べるのは面倒なので、周囲の屋台で港町深浦らしいものを買って昼食にすることにした。
チャンチャン焼きを少量出してくれる屋台があれば迷わず買ったところだが、残念ながらそういうところはなく、帆立の貝焼き150円(写真右)とサザエ丼400円(写真左下)を購入。
どちらも味はそこそこといったところ。
食べ終わってからしばらく祭りを見てましたけど、2,000円払った参加者にメスの鮭1匹とおまけ(ない人もある)が当たる鮭の大漁引きというイベントだったので、見ている方にしてみてはあまりおもしろくない。
なんだか不完全燃焼といった状態で、まつり会場をあとに、町内を散策することに。
深浦は、半円形の入江が天然の良港となり、古くは北前船の寄港地で風待ち港として、その後は漁港として栄えた町。
太宰治の小説「津軽」にも登場し、太宰が泊まった宿は、今はふかうら文学館(写真左)となっている。
さらに進むと、船の安全祈願が行われた圓光寺前の広場に出る。
実は、ここは昭和58年の日本海中部地震で津波被害にあった住宅を高台に移転させ、跡地を整備したもの。
そこにある風待ち館(写真左)に300円の入場料を払い入館。
展示室は普通の家ぐらいの広さしかなく、入場料損したかと思ったが、ここで見た深浦港の歴史を説明したビデオは勉強になりました。
圓光寺は北前船時代のお宝があるようだが、風待ち館である程度わかったので、外観を見るのみ。
風待ち館で仕入れた知識をもとに、港の南端で、入江の入り口にある弁天島へ。
まず、弁天島付近からよく見えるという北前船をつなぎとめるのに使った一本杭を望む。
右の写真で、茶色い建物(ちなみに町役場)の右側に見える岩礁に立ってる白っぽい杭ですけどわかりますか。
謂れを知らなければなんということはないのですが、知ってしまうとちょっと歴史ロマンを感じます。
ここまで来たからと弁天島を見ると、地続きになっていて渡れそう。
満潮になると島になるのかなあ?
相変わらず風は強くて、波も荒いんだが、登れそうなので、島へ渡って登ってみました。
そしたら「!」
島の向こう側は遮るものは何もない日本海。
島のそばの岩礁に打ち寄せる波は東映映画のオープニングのようでした。
外海のきれいな水なので、ご覧のとおりの見事な色彩です。
観光ガイドには全然載っていませんが、ここからの眺めは一見の価値ありです。
弁天島周辺を散策した後、元来た道を戻り、町の中心部から今度は山の方へ上る。
津軽藩のお屋敷が置かれていたという御仮屋。
町で一番高くて見晴らしのいいところにあり、昔は港全体を見張っていたんだそうですが、残念ながら木が茂りすぎて、見えないところも多々ありました。
手前右側の囲いは測候所。
青森県の天気予報で深浦の気象情報が出ますが、ここで測定しているんですね。ただし、今は無人化されたそうです。
深浦散策の最後は、大岩。
ご覧のとおりの大きな岩礁ですけど、ちゃんと渡れる道がついているようだし、岩の頂上にも柵が見えるので登れそうで、前から行きたいと思っていたのだ。
実際に岩の近くまで行ってみると、相変わらずの強風と高波でかなり条件は悪そう。
岩へ向かう遊歩道も一部波をかぶってぬれてたりする。
ダメなら引き返せばいいと、岩へ渡り、岩をくりぬいたトンネルを上り、外海側へ出たが、波にさらされるような高さではないので、風は強くてちょっとつらかったが、そのまま急な階段を上って岩の頂上へ。
そこには、まさに絶景が。
東を見れば、五能線随一の絶景といわれる行合崎の赤い岩礁が夕陽を浴びて輝いている(写真左)。
北を見渡せば一面の日本海。
地球が円いことがわかるような遮るもののない一大パノラマ。
西の方はこれから沈もうとする太陽が雲間から光を水面に落とす。
たぶんあと1時間もすれば美しい夕陽になるんだろう。
正直なところ違うものに期待してきたんだが、弁天島、大岩からの景色が想定外に最高でした。
4時間ほどの散策で、いろいろ想定外はありましたが、結果的に大満足で、深浦駅に戻り、毎度おなじみのリゾートしらかみで弘前への帰路につきました。
これで終わればよかったんだが、ここでも想定外が。
つづく(長くなりすぎたんで)
《What's The Title?》
A Night At The Opera/Queen
海辺の町深浦の散策がテーマでしたんで、タイトルは"Seaside Rendezvous"。
このアルバムに収録されていた"Bohemian Rhapsody"が大ヒットしたことで、日本での人気がピークに差し掛かったということで、当時このアルバム「オペラ座の夜」を持っている人もたくさんいて、LPを借りて聴いたものでした。
しかし、さすがにQueenとうならせる曲もあったものの、「んんん?」と首をかしげたくなるような曲もありました。
この"Seaside Rendezvous"もお遊び感覚たっぷりで、当時は「何じゃこりゃ?」と思ったものですが、よくよく聴いてみるとアルバムの中では、箸休め的な役割で、そういう意味ではよくできた小品って感じがしてきました。なかなか奥が深い。
昨日の夕食はちょっと贅沢をしたので、朝食は昨日駅前のショッピングセンターパルの中のパン屋で買ったパン2個と野菜ジュースで315円。
昨日のうちに十二湖をクリアしたので、今日は鰺ヶ沢発11:03の各駅で深浦に向かう。
鰺ヶ沢-深浦間は、有料で全車指定席のリゾートしらかみ3往復を除くと5往復しかなくて、6:29の次が11:03で、十二湖が残った場合は、6:29で行くつもりだった。
ホテルのチェックアウトは10時までなので、食前、食後と二度朝風呂して、列車の時間まで鰺ヶ沢町内を散策。
海岸に出たら、めちゃ風が強くて、波が結構高い。
海のすぐそばを走る五能線は大丈夫かいな?
そんな心配をよそに、五能線普通列車は定刻どおりに走り、深浦に到着。
車中で海が見えたら大騒ぎして写真を撮っている集団がいたが、全員が深浦駅を降りたら観光バスに乗り込んでいった。
観光バスのコースとして五能線の各駅に乗るというのがあるようだ。
まずは、チャンチャンまつりが行われている夕陽公園へ。
チャンチャンまつりは、鮭のチャンチャン焼きをメインにしたお祭りのようで、一人前1,600円(前売りだと1,300円)で材料を買い、おまつりステージの正面に設けられたバーベキュー場で自分で焼いて食べるスタイルだ。
ちょっと迷ったけど、1,600円は高いし、自分で焼いて食べるのは面倒なので、周囲の屋台で港町深浦らしいものを買って昼食にすることにした。
チャンチャン焼きを少量出してくれる屋台があれば迷わず買ったところだが、残念ながらそういうところはなく、帆立の貝焼き150円(写真右)とサザエ丼400円(写真左下)を購入。
どちらも味はそこそこといったところ。
食べ終わってからしばらく祭りを見てましたけど、2,000円払った参加者にメスの鮭1匹とおまけ(ない人もある)が当たる鮭の大漁引きというイベントだったので、見ている方にしてみてはあまりおもしろくない。
なんだか不完全燃焼といった状態で、まつり会場をあとに、町内を散策することに。
深浦は、半円形の入江が天然の良港となり、古くは北前船の寄港地で風待ち港として、その後は漁港として栄えた町。
太宰治の小説「津軽」にも登場し、太宰が泊まった宿は、今はふかうら文学館(写真左)となっている。
さらに進むと、船の安全祈願が行われた圓光寺前の広場に出る。
実は、ここは昭和58年の日本海中部地震で津波被害にあった住宅を高台に移転させ、跡地を整備したもの。
そこにある風待ち館(写真左)に300円の入場料を払い入館。
展示室は普通の家ぐらいの広さしかなく、入場料損したかと思ったが、ここで見た深浦港の歴史を説明したビデオは勉強になりました。
圓光寺は北前船時代のお宝があるようだが、風待ち館である程度わかったので、外観を見るのみ。
風待ち館で仕入れた知識をもとに、港の南端で、入江の入り口にある弁天島へ。
まず、弁天島付近からよく見えるという北前船をつなぎとめるのに使った一本杭を望む。
右の写真で、茶色い建物(ちなみに町役場)の右側に見える岩礁に立ってる白っぽい杭ですけどわかりますか。
謂れを知らなければなんということはないのですが、知ってしまうとちょっと歴史ロマンを感じます。
ここまで来たからと弁天島を見ると、地続きになっていて渡れそう。
満潮になると島になるのかなあ?
相変わらず風は強くて、波も荒いんだが、登れそうなので、島へ渡って登ってみました。
そしたら「!」
島の向こう側は遮るものは何もない日本海。
島のそばの岩礁に打ち寄せる波は東映映画のオープニングのようでした。
外海のきれいな水なので、ご覧のとおりの見事な色彩です。
観光ガイドには全然載っていませんが、ここからの眺めは一見の価値ありです。
弁天島周辺を散策した後、元来た道を戻り、町の中心部から今度は山の方へ上る。
津軽藩のお屋敷が置かれていたという御仮屋。
町で一番高くて見晴らしのいいところにあり、昔は港全体を見張っていたんだそうですが、残念ながら木が茂りすぎて、見えないところも多々ありました。
手前右側の囲いは測候所。
青森県の天気予報で深浦の気象情報が出ますが、ここで測定しているんですね。ただし、今は無人化されたそうです。
深浦散策の最後は、大岩。
ご覧のとおりの大きな岩礁ですけど、ちゃんと渡れる道がついているようだし、岩の頂上にも柵が見えるので登れそうで、前から行きたいと思っていたのだ。
実際に岩の近くまで行ってみると、相変わらずの強風と高波でかなり条件は悪そう。
岩へ向かう遊歩道も一部波をかぶってぬれてたりする。
ダメなら引き返せばいいと、岩へ渡り、岩をくりぬいたトンネルを上り、外海側へ出たが、波にさらされるような高さではないので、風は強くてちょっとつらかったが、そのまま急な階段を上って岩の頂上へ。
そこには、まさに絶景が。
東を見れば、五能線随一の絶景といわれる行合崎の赤い岩礁が夕陽を浴びて輝いている(写真左)。
北を見渡せば一面の日本海。
地球が円いことがわかるような遮るもののない一大パノラマ。
西の方はこれから沈もうとする太陽が雲間から光を水面に落とす。
たぶんあと1時間もすれば美しい夕陽になるんだろう。
正直なところ違うものに期待してきたんだが、弁天島、大岩からの景色が想定外に最高でした。
4時間ほどの散策で、いろいろ想定外はありましたが、結果的に大満足で、深浦駅に戻り、毎度おなじみのリゾートしらかみで弘前への帰路につきました。
これで終わればよかったんだが、ここでも想定外が。
つづく(長くなりすぎたんで)
《What's The Title?》
A Night At The Opera/Queen
海辺の町深浦の散策がテーマでしたんで、タイトルは"Seaside Rendezvous"。
このアルバムに収録されていた"Bohemian Rhapsody"が大ヒットしたことで、日本での人気がピークに差し掛かったということで、当時このアルバム「オペラ座の夜」を持っている人もたくさんいて、LPを借りて聴いたものでした。
しかし、さすがにQueenとうならせる曲もあったものの、「んんん?」と首をかしげたくなるような曲もありました。
この"Seaside Rendezvous"もお遊び感覚たっぷりで、当時は「何じゃこりゃ?」と思ったものですが、よくよく聴いてみるとアルバムの中では、箸休め的な役割で、そういう意味ではよくできた小品って感じがしてきました。なかなか奥が深い。
by falling7813
| 2012-10-22 11:21
| Tsugaru