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Man On The Silver Mountain

津軽には、津軽富士と呼ばれる山があります。
  
Man On The Silver Mountain_e0242504_775275.jpg岩木山。

弘前からはもちろん、北の五所川原や金木、西の木造、鰺ヶ沢、深浦と津軽一帯のどこからも見える津軽のシンボルのような単独峰で、太宰治の「津軽」にも、その見る場所による形の違いが描かれています。
津軽富士といわれるのがわかる形のいい山です。

津軽一帯どこからも見えるということは、頂上からは津軽一帯が見えるようで、一度登ってみたいという話をしていたところ、9日(日)に決行という運びになった。
  
職場のSさん、Oさんと3人で朝7時に出撃し、まずOさんの運転する車で、麓の嶽温泉まで行って、そこから登るプラン。

SさんとOさんは去年も山登りをしたそうで、登山用の靴を装備しているが、私は普通のスニーカー。8時前に嶽をスタート。
  
Man On The Silver Mountain_e0242504_7424641.jpg嶽からの道は、ひたすら登るのみだが、先頭を歩くOさんはハイペースかつ休みなく突き進み、普通の登山者が3時間ほどで登る8合目までを一気に1時間半ほどで登ってしまう。おかげで、私はへろへろ。

標高1274mの8合目までは、岩木山スカイラインという道路が通っていて、車で登ることができる。
休憩所もあるので、そこで一休み。

Man On The Silver Mountain_e0242504_750211.jpg好天に恵まれて、南向きの斜面にある駐車場からは白神山地や日本海が一望できる。
ここからの景色でもかなりの絶景なので、車で登ってきた人はここで満足しちゃうかもしれない。
休憩中にOさんがウインドブレイカ―を着込む。
山頂付近に行くと、風があればかなり寒いらしい。
私はすでに麓からフリースを着込んできたので(それで汗だくになってしまったんだが)、暑かったのであけていた前のファスナーを閉め、軍手を装着する。

Man On The Silver Mountain_e0242504_7574741.jpg左の写真の左奥に見える頂上までは、まだかなりありそうに見える。
ちなみに、右に見えるリフトで9合目まで登れるそうで、車で登ってきた観光客は迷わずリフトを目指している。
 
駐車場から、20分ほど登って9合目に到着。
火山の噴火口だったようなくぼみのふちでリフトで登ってきたみなさんと合流し、頂上を目指す。
8合目までの登山道には、けっこう年配者もいたけど、いかにも登山者という人しかいなかったが、9合目からは軽装の女性や子供も多くなり、観光ムードが増してくる。

Man On The Silver Mountain_e0242504_855188.jpgしかし・・・
そこに待っていたのは、急斜面の岩場。山の真ん中あたりに岩がすじのように写っているが、あれが登山道です。
写真で見るよりも実際には切り立った印象で、ときどき軍手で岩をつかみながら登った。
片手にバッグを持った観光客や子供にはとんでもない試練。
ちなみに、岩木山は弘前の小学6年生の遠足の定番だそうで、弘前の子供たちはこの試練を経験して中学生になるそうだ。
  
Man On The Silver Mountain_e0242504_8153614.jpg最後は岩と格闘して、11時前についに頂上に到着。頂上も岩だらけでした。

標高1625m。
高さ的には、大したことはないんだけど、平野の真ん中にどかんとそびえる単独峰なので、まさにお山の大将といった達成感がある。
頂上でも好天で、風が吹くとちょっと肌寒いが、それほど風も強くなく、絶好の登山日和。
ややかすんでいるのは残念だが、360度の眺望はまさに絶景。

Man On The Silver Mountain_e0242504_8221934.jpgこの絶景をおかずに朝コンビニで買ったおにぎりで昼食にしたが、山で食べるおにぎりは最高でした。

山頂での昼食を終え、山頂も混雑してきたので下山。
登りで難儀した岩場は下りでもたいへん。高所恐怖症の人はつらいんではないかなあ。
力尽きておかあさんにおぶられて下山している子供もいましたけど、おぶってるおかあさん気の毒でした。

Man On The Silver Mountain_e0242504_829984.jpg8合目の駐車場でまた休憩してたら、ハングライダーが飛び立つところに遭遇。
青空を気持ちよさそうに舞ってましたが、私はあれで下山できたら楽だろうなどと考えてました。
 
8合目からの下山も結局ノンストップで、登りに比べれば体力的には楽でしたが、先週何度か雨が降ったんでところどころ道がぬかるんでいて、私のスニーカーは何度も滑り、転んで手をつくことは数知れず、一度思いっきり尻餅をついて、はいていたジーンズは泥だらけになってしまいました。

Man On The Silver Mountain_e0242504_8562533.jpgそれでも何とか2時前には麓の嶽温泉までおりてきました。
朝登る頃には閑散としていた温泉街も連休中日ということで、かなりの人出でにぎわってました。

汗だく、泥だらけで温泉街に下りてきてすることといえば、そう温泉に入ること。

Sさんおすすめの小さな温泉宿で日帰り入浴400円。
Man On The Silver Mountain_e0242504_911815.jpg母屋から離れた露天風呂の方にはいりましたが、カメムシがたくさんいるプレハブの脱衣場から入る混浴でかなりワイルド。
でも、青く澄んだ秋の空と岩木山を見上げながらはいる源泉かけ流しの白く濁った硫黄泉の露天風呂は、体の芯から癒されて登山の疲れも消えていくようで、すばらしい休日になりました。
  
しかし、今日、しっかりと筋肉痛にはなりましたが・・・

《What's The Title?》

Man On The Silver Mountain_e0242504_734382.jpgRitchie Blackmore's Rainbow/Ritchie Blackmore's Rainbow

岩木山の頂上に立った時に思い出したのがこの曲でした。
岩木山はもうすぐ雪でクローズになってしまい、まさに銀嶺になるので、大げさですが「銀嶺の覇者」です。
このころのRainbowはRitchie Blackmore'sがグループ名にもついていました。もっともいわれなくてもRitchieのワンマングループで、Ritchie以外のメンバーは激しいメンバーチェンジで、わけがわからん状態でしたよね。
このアルバムの頃は、直球のハードロックでしたけど、その後"I Surrender"みたいなポップ路線に行っちゃうとは想像できなかったですね。
でも、当時私が「銀嶺の覇者」を一番よく聴いたのはAMラジオでしたから、当時のAMラジオの番組は素敵でした。
by falling7813 | 2011-10-10 09:13 | Tsugaru