I Think I Love You
昨夜から雨だけど、なんとなく窓口で返すのは気まずいので(実際には何も言われないんだけど)、窓口が開く前に時間外ポストに返しに行くかなあと思いつつ、毎朝恒例のTwitterのチェックをしていたら、Donny Osmondのツイートに"Very sad to say goodbye to an old friend, #David Cassidy"と書いてある。
じぇじぇじぇ
彼の思い出はほかのアーティストとは違う。
まず出会いはテレビシリーズ「人気家族パートリッジ」だ。
当時は日本の番組制作力がなかったのか、普通にアメリカのドラマが地上波(っていうか地上波しかないんだが)で放送されていた。
「奥さまは魔女」とか「じゃじゃ馬億万長者」なんかと同じノリだ。
それで私にとって「モンキーズ」も特別な存在だが、まだ洋楽を聴く前の九州にいる頃この番組を見ていた。
「モンキーズ」ほど真剣に見てなかったので、「モンキーズのテーマ」みたいに口ずさめる曲はなかったけど、あとから"I Think I Love You"とか"Come On Get Happy"を聴くと記憶がよみがえる。
ちなみに私は左のジャケットの右上の長女役の女の子が好きでした。
その後洋楽に興味を持つようになって、「人気家族パートリッジ」でリードボーカルをとっていた長男役の人がDavid Cassidyという名前で、実際にもスターになっていたというのは知ってたんだけど、彼の曲を初めてちゃんと聴いたのはFM東京の「ダイヤトーンポップスベスト10」。
それをエアチェックしてカセットで何度も聴いていました。
私が本格的に洋楽を聴き始めたのは1976年の春以降なので、「歌の贈りもの」を初めて聴いたのはこのときのDavid Cassidyのバージョンなんですよ。
ちなみにBarry先生のバージョンを初めて聴いたのは、1977年に奇跡的に地上波で放送されたグラミー賞の授賞式で、ノミネート曲を紹介するシーンで出てきて、David Cassidyの「歌の贈りもの」をびんびんのエコーで歌ってる声の太い歌手という印象でした。
デビュー曲”Da Doo Ron Ron"がいきなり全米No.1。
日本ではなぜか「素敵なモーニングガール」がデビューシングルになりましたが、これもそこそこヒットしました。
1977年は彼とBee Gees兄弟の弟Andy GibbとPat Booneの娘Debby Booneの七光りトリオが大活躍する年になりました。
Shaunはアルバム2枚でポシャっちゃいましたけどね。
David Cassidyの独特のハスキーボイスもいいですよね。
ヒットチャート的にはアメリカでは1970年代前半で終わってしまい、比較的人気を保っていたイギリスでも1975年ぐらいまでの人気だったようで、それ以降に洋楽を聴いていた私としては寂しかったのですが、1980年代になり、1985年頃に”The Last Kiss"がイギリスでヒットし、そしてついにアメリカでも1990年に"Lyin' To Myself"でTop40に帰ってきたのを知ったときはうれしかったですね。
そんな長いつき合いのDavid Cassidyが逝ってしまったのかあ。
訃報を知ってから彼のゆかりの曲(東京事変の「恋は幻(GET IT UP FOR LOVE)」なんかもいれちゃいました)を集めたプレイリストを作ってお祭してます。
また音楽ネタは追悼モノになってしまいました。
さびしいなあ
《What's The Title?》
長いつきあいのDavid Cassidyなので、タイトルは迷ったんですが、ここはシンプルに彼の最大にヒット曲である「悲しき初恋」にしました。
ヒット曲のツボを極めた曲で短いながらも印象に残りますよね。
この曲はあとから聴いたときにテレビシリーズで歌われていた曲だとすぐわかりました。
デビュー曲にしていきなりNo.1ヒットになったのも納得です。
たぶんThe Monkees同様にきっちりバックアップミュージシャンが作り込んだんでしょうね。