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Take Me To The River

早朝、まだ暗い時間に話し声や足音が聞こえる。

浅くなっていた眠りを覚まされ、手元にあったスマホを見ると4時。

しかし、廊下の電気はついているし、明らかに複数の人間が起きているようで話し声がしている。

リビングに行ってみると、全員が起床。
そういえば、朝寝坊の娘2号が今日はフィールドワークに出かけたいから4時に起きると言ってたなあ。
珍しく有言実行かあ。

全員起きたので、めちゃ早い時間に朝食し、娘2号は本気でフィールドワークに行くらしく、支度を進めている。
でも、自転車で行くので、暗い時間に出るのはよくないということになり、6時スタートの方向で時間調整。

私は早く起きてとりあえずやることもないので、パソコンを見ながらひまつぶし。

すると6時前にかみさんが突然、娘2号のフィールドワークについて行ってやったらどうだと言い出す。
突然のご指名で驚いたが、たしかにわりと遠くまで自転車で行くから危ないよなあ。

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物事はきちんと予定しないと動けないA型の私としては、めちゃ不本意だが、慌てて支度をして外に出る。
手袋を持ってこなかったがめちゃ寒い。
でも、午後から雨の予報だし、できるだけ早く出た方がよかろうとそのまま自転車で出撃。

娘2号のフィールドワークのテーマは新河岸川。
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6時過ぎに家を出て、氷川台、平和台、光が丘、成増を経由して、和光市の荒川そばのポイントに到着。

わが愛車ママチャリ号(写真右)だが、熊本にいるときに買って以来、私と行動を共にして、熊本県、東京都、青森県北海道愛知県岐阜県と走ってきて、埼玉県で7都道府県目になる。
ママチャリとしてはよくがんばってきたよなあ。

そこから川の様々な様子を写真に収めながら上流方面に向かうんだそうだ。

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和光市のポイントからしばらくは荒川と並行に流れているので、荒川の土手から新河岸川を観察しながら進んでいく。

あちこちで写真を撮りながら走るので、進んでは止まりを繰り返し、ロスタイムが多く、止まっている間はFacebookに投稿してひまつぶし。

朝霞市に入ったあたりで、新河岸川は荒川から離れていく。
当然我々も荒川の土手を離れ、新河岸川に沿った道を進む。

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新河岸川は荒川に比べると小さな川なので、立派な土手があるわけでもなく、川沿いの道はあぜ道のようなところもあれば、きちんとしたサイクリングロードになってるところもあり、さまざまだ。

娘の希望としては、富士見市かふじみ野市あたりまで行きたいという話だったが、早く出た甲斐があって9時ごろには志木市に入る。

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今日は予報もよくなくて、雨の心配もあったんだが、寒いものの雨はほとんど降らずにフィールドワークは進む。

荒川付近では汚かった新河岸川も徐々にきれいになってきたようで、志木のあたりでは水鳥が観られるようになり、富士見市に入るあたりではカワウもたくさんいて、潜って魚を獲る様子も見られました。

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ところどころ川越街道ともクロスしながら進み、富士見市を過ぎ、ふじみ野市に入り、いよいよ川越市に突入。
このへんまで来ると新河岸川もすっかり田舎の川だ。

しかし11時近くになり、空模様は徐々に悪くなってきて、いよいよ予報どおりに雨も降るかなといった様子。

娘が目標と言っていたふじみ野市も走破したし、そろそろターンするかという話をしたんだが、娘はここまで来たんだから川越市内の水源まで向かうと言って聞かない。

不器用だし、先の見通しをしながら行動するのが大の苦手なので、天気の様子や帰りの所要時間などを説明し、説得を試みたが、頑固なところは私に似てしまった娘は頑として折れず、最後は、「フィールドワークの邪魔だから帰ってくれ」と言われてしまう。

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そこまで言うなら仕方ないと、そこで袂を分かち、私は最短ルートをたどろうと川越街道を目指す。
するとすぐにコンビニが。

実は新河岸川に沿って上ってくると、周囲にはお店などは少なく、袂を分かつ前に娘がトイレに行きたがっていたのだ。

ここは武士の情けと、コンビニがあることを知らせてやると案の定やってきて、トイレを済ませ、ついでに娘の昼食とほっとドリンクを調達し、イートインコーナーでいただく。

食後にコンビニ前であらためてお別れ。

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そこからは川越街道ひたすら都心へ向けて走りました。

ほとんどのところは歩道付きで走りやすかったですけど、新河岸川沿いとは違い結構アップダウンがあって疲れました。
帰りはだいたい25kmぐらいだったと思うだけど、たっぷり2時間かかっちゃいました。

あとでキョリ測で行程を測ってみたら、全部で54kmあり、久しぶりの長距離サイクリングになりました。

ちなみに、途中で私の随行を断った娘2号は、案の定というか、帰り道で道に迷い、予定よりだいぶ遅れて、真っ暗になった6時前に帰ってきました。

まあ、予報に反してそれほど雨が降らなかったのだけは救いでしたが。

《What's The Title?》

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More Songs About Buildings & Food/Talking Heads

タイトルは突然新河岸川に連れていかれたので、Talking Headsの”Take Me To The River"。
彼らにとっては初のTop40ヒットで、たしかAl Greenのカバーでしたよね。
Talking Headsって評論家の評価がものすごく高くて、レコードを出すたびに絶賛されたんだけど、当時この曲を聴いたときはどこがいいのかさっぱりわからん状態で、やっぱ私の音楽趣向は評論家とは相いれないことを痛感したわけですが、今聴いていると好きって程ではないですけど、ヒットした当時よりは受け付けるようになってきて、悪くはないかといった評価になってきました。これが大人になるってことですかねえ。

by falling7813 | 2017-11-18 20:36 | diary