My Own Way
かみさんはテニス、娘1号は友達とカラオケ、娘2号は彼氏とデートということで、今日は皆さんソロ活動の日になったので、私も単独行動で日帰り旅に出ることにした。
単身赴任中は、こんなふうに毎週のように出かけてたんですけどね。
目的地は群馬県沼田市周辺。
なぜかといえば、私が真田フリークだから。
真田家にとっては、沼田は上田に次ぐ重要拠点ですからね。
小竹向原→池袋→赤羽→高崎と乗り換えて、8:40頃沼田の1つ先の後閑駅で下車。
前者は戦国物を中心にした短編集で、真田関連も何点か収録されていて、否応なしに気分が高まる。
「黒幕」を読み終えて、次はでかいけどこの旅だからいいと思って借りた「Almighty」にとりかかったら、文庫で読んだ「ビーンボール スポーツ代理人善場圭一の事件簿」と同じ話だった。
原形をとどめないまでにタイトル変えちゃうってどうなのよ。
後閑駅で降りたのは、名胡桃城に行きたかったから。
それで、地図で見たら、後閑が一番近いようだ。
駅は「真田丸」の影響を感じさせず、ひっそりとしていたが、道を渡ると「真田の里」という看板が出ていて、テンションが上がる。
新しかったけど、「真田丸」にあやかって立てたのかな。
遠目に見るとかなり高さがありそうに見えたんだが、阿蘇の垂玉温泉に行ったときに歩いて渡った橋に比べれば全然怖くなかったので、やっぱ阿蘇の橋はすごかったんだなあ。
ここは真田氏が上州進出の拠点として築いた城で、この城をめぐる攻防がきっかけで北条氏が滅亡するというドラマを生んだ城だ。
よくこんなところに城を作ったよなあ。
こういうお城って城跡を見ながらいろいろ想像をふくらませるのもおもしろいんですよね。
いくつも連なる廓を先へ進んでいくと、どんどん利根川に向けて突き出ていくわけで、だんだん視界も開けてくる。
真田昌幸は、ここから沼田進出をうかがっていたわけで、沼田を真田から政治的に奪取した北条氏も、ここに真田がいたのでは、まさに目の上のたんこぶで気が気じゃなかったことが、名胡桃城をめぐる事件につながったんでしょうね。
実際眺めてみると実感できますね。
これは来てよかった。
狭い城内でしたが30分ほど過ごして、そのまま歩いて沼田を目指す。
もっとも当時は月夜野大橋みたいに利根川をひと跨ぎするわけにもいかなかったので、もうちょっと手間がかかったんでしょうね。
沼田の河岸段丘については「ブラタモリ」で紹介されていたので、大体の地形はわかっていたんだが、近づいてみるとその険しさに驚かされる。
ビルに例えると20階以上だから、普通なら階段で上れる高さではないよなあ。
上る道は峠道みたいに九十九折になってるし、途中歩いてショートカットできる道もあるんだが、めちゃ急な坂だ。
沼田城は地形をそのまま利用しているため、石垣はほとんどなく、城の敷地自体はほぼフラットだ。
城の北と西はそれぞれ薄根川と利根川が削り取った断崖絶壁で、そこから南へ東へ伸びる台地。
やっぱ実際にみるとそのスケールには驚かされる。
断崖絶壁なので、北と西の眺めはすごいです。
美しい山々や川の流れはもちろん、さっき行った名胡桃城もよく見えますんで、眼の上のたんこぶ感はここでもさらに実感できました。
いつ建ったんだろうとみてみたら、平成27年の12月で、まだ1年半。
大河ドラマスタートの直前に建てたんですね。
石像の方はいかついし(信之はもっと背が高かったはずだがなあ)、ゲームキャラはチャラすぎるし、その中間ぐらいで作れないもんですかねえ。
たしかに駅のそばよりもこちらの方が商店も多いので、こちらが市街地ということなんでしょうね。
まあ、どこの地方都市にも見られることですけどね。
弘前あたりと比べると銀行の建物が小さいのはご愛敬ですが、今頃「ブラタモリ」かあ。
桑子アナがやってた頃の回だから、だいぶ前なんだけどなあ。
その中に「ブラタモリ」でタモリ一行が廻ったところを案内するものもあったし、「真田丸」にあやかったものもありました。
震災後に久慈に行った時も、終わってかなり時間の経った「あまちゃん」に依存していたけど、沼田も、街中にはまだポスターがあふれていて、去年の「真田丸」と1年以上前の「ブラタモリ」頼みの観光って印象が残りました。
どっちもインパクトがあったのはわかるけど、陳腐化し始めているTV番組にすがりすぎるのも心配だなあ。
残念なことにメインのバームクーヘンはかみさんが食べないチョコを使っていたので、そうでない種類の小さいヤツを3つ購入。
家に帰って並べて写真を撮っていて、6つ買えば六文銭だったと気づいたが後の祭り。
帰って食べてみたら結構おいしかったです。
世界一かどうかは微妙ですがw
この正覚寺もちょうど河岸段丘のへりにあって、ビューポイントだということで、沼田駅方面を眺めてみました。
そろそろお昼時ということで、せっかくだからパンフレットにのっているところにしようと、駅前の松乃家というそば屋を選択。
群馬だから海のものは期待できないのでねえ。
そばがかけそばだったのが誤算だったが、炊き込みご飯はおいしかったし、そばも十割そばでぶつぶつ切れる感じが弘前で食べた津軽そばを思い出させました。
でも、純粋に炭水化物セットで単調なところがあって、舞茸セットの方がよかったかな。
いろいろ誤算はあったけど(結局帰りの電車では寝てしまったので、本の誤算は影響なし。重かったけど)、名胡桃、沼田の両城跡に立ち、それぞれの距離感を実感できて、歴史に思いをはせることができた収穫十分の旅でした。
《What's The Title?》
今回は家族全員がソロ活動で、私は私自身の道を行く旅をしたということで、タイトルは"My Own Way"。
このアルバムの収録曲"Hungry Like The Wolf"からDuran Duranのアメリカ進出が始まるわけですけど、ある程度サウンドが完成されたこのアルバムからでよかった感じはしますね。
私の印象ではビジュアルがいい分音楽的には今一つでしたからね。
このアルバムでも完成度が高いのは"Hungry Like The Wolf"と"Save A Prayer"ぐらいで、タイトルにした"My Own Way"なんかは普通のピコピコダンスミュージックの域を出てないというのが私の評価です。