River Deep, Mountain High
朝起きたら天気も悪くないので、温めておいた企画を実行することにした。
その企画とは、青森県屈指の観光地奥入瀬。
誰に聞いてもいいという評判の観光地で、いつかは行ってみたいと思っていた。シーズンとしては、初夏か紅葉の頃と考えていたんだが、土日は混みそうなイメージがあるので、平日休めるときに実行しようと狙っていたのだ。
昨日後輩と深酒して、かなりアルコールが残っていたんだが、会社に行くよりはるかに早い朝6時に家を出て、青森に向かい、青森から十和田湖行のバスに乗り込む。
その名も「みずうみ号」
新幹線はやぶさカラーだ。
八甲田を通って十和田に至るという青森観光の王道を行くルートだけに、いろいろ観光ガイドが入り、ビューポイントでは徐行し、途中トイレ休憩をはさみつつ、バスは進む。
青森では晴れていたんだが、八甲田で標高が1,000mを超えたあたりから雲の中に入り、蔦温泉でトイレ休憩したときは、すっかり曇り空。
そうこうしているうちに、目指す焼山バス停に10時前に到着。思いっきり曇りだけど、しょうがない。
ガイドブックによれば、ここから十和田湖畔の子ノ口まで約14kmにわたって奥入瀬渓谷が続いているそうだ。
しかもずっと遊歩道つきだと書いてある。
ただし、青森の観光地はあまり整備されていないことも多々あるので、あまり期待せずに歩き始めたら、案の定バス停から遊歩道までがどう行っていいかわからず、不親切極まりない。
仕方ないので、しばらく国道を歩いていたら、やっと看板に遭遇し、遊歩道に入れた。
でも、けものみちか?っていう感じのところも多くて、さすが青森。
まあ、ブナ林の中で癒されるのでいいんだけど、草木が生え放題で歩きにくいところもかなりあった。
それでも、奥入瀬川が出現するとやっぱ絶景ですね。
曇っているのは残念だけど、緩やかなところ、急流それぞれ表情があって美しい。
5kmほど歩いて石ヶ戸の休憩所を通り過ぎたあたりから遊歩道はきれいになり、人通りも多くなってきた。
どうも奥入瀬散策は、石ヶ戸から行くのが定番のようだ。
そのうち渓谷の左右に滝が出現し、明らかに景色も変化に富んできた。
マイナスイオンたっぷりって感じだし、真夏でも結構涼しいかも。
そしてとどめは銚子大滝。
奥入瀬川自体が大きな滝になっていて、なかなか迫力がありました。
14kmほどの渓谷を3時間で歩き、十和田湖畔に到着。
そのころには太陽が再び顔を出していました。
ちょうど遊覧船が出る時間だったが、乗ったら今は一日に4往復しかないバスに間に合わないのであきらめる。
こういうところが青森って不便なんですよね。
今日も4往復しかないバスをどう乗りつくが計画してないと、思うようにまわれないんですよね。
もう少しやる気を出してくれればいいと思うんですが。
湖畔には食堂兼土産屋が1軒だけ開いていたが、昭和からタイムスリップしたような世界で(っていうか、昭和から変わってないのかな)、暇つぶしも難しく、こういうこともあろうかと買ってきたコンビニのおにぎりを食べつつ、バスを待つ。
このまま帰ってもいいんだが、これから青森へ向かうバスはあと2本あるので、1ヶ所寄り道することにした。
行先は酸ヶ湯温泉。
八甲田山の中腹にある青森県でも屈指の温泉で、弘前からわざわざ行く人も多い。
3時半ごろ到着し、次のバスまで2時間あるので、風呂に入る前に周囲を散策。
硫黄泉がわいて沼になった地獄沼(写真右)があったり、道の真ん中に小さな穴が開いていて、そこから高温の温泉が湧いて湯気が出ていたりと、温泉三昧の土地のようだ。
それから、酸ヶ湯というのは標高1,000m近いところにあるので、冬になると何メートルも雪が積もる豪雪地帯で、もう6月だというのに雪が残っていたのにも驚きました。
温泉の方は、硫黄泉で、有名な千人風呂(混浴です)にはいりましたが、なかなかいいお湯ですけど、洗い場がないので、奮発して洗い場のついている玉の湯と両方入れる券(1,000円。ちなみに1ヶ所だけだと600円)を買って、体もちゃんと洗いました。家に帰って風呂沸かすのも大変なんでねえ。
玉の湯はお湯も同じ硫黄泉で、洗い場の設備も整っていてよかったんだけど、ちょっと狭かったな。それとお湯が熱かったんであまり長湯できなくて残念。
でも、渓谷美に心が癒され、温泉で体も癒していい休日になりました。
《What's The Title?》
Falling Into You/Celine Dion
川あり、山ありの一日でしたので(湖も温泉もあったんだが)、この曲をタイトルにしました。
うちのiTunesにはCeline Dionのしかはいってないんですが、これって誰かのカバーでしたよね。
東京の家に帰れば資料があるんだが、こっちではわかんない。まあネットで調べればわかるかな。
それはさておき、このアルバムの頃のCeline Dionは勢いがありましたよね。
アメリカでの人気はもちろんですけど、日本でもドラマ主題歌"To Love You More"がNo.1になりましたからねえ。
個人的にはあまり好きではないのですが、このアルバムを聴くと実力は認めざるを得ない感じはしますね。