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On The Road Again

最近最低気温が5℃を下回る日がでてきて、通勤の時もこちらのユニクロで買ったジャケットを装着するようになり、まだ10月なのに、津軽は秋深しという趣だ。
  
秋が深まってくれば、紅葉。
津軽で紅葉の名所といえば、黒石市の中野もみじ山といわれている。
天気予報では、見ごろというので、昨日ママチャリ号で出撃しました。

最近恒例の金曜の深酒で土曜の朝はアルコールが残っていたが、7時40分に出撃。
なぜかといえば、紅葉見物には天気は欠かせない。
雨が降ると紅葉が散って興ざめなのは言わずもがなだが、青空でないと紅葉の色は映えないし、日光の当たり具合で微妙に変化するのもたまらないんだな。
この週末では、天気がいいのは土曜の午前だけということだ(だったら金曜飲まなきゃいいんだけどね)。

On The Road Again_e0242504_6112178.jpg弘前から15kmほどの黒石に自転車で行くのは4回目で、道も慣れたもの。
途中田んぼに群生するコスモスを発見。
秋ですなあ。

想定どおり1時間弱で黒石市街に到着し、そこから先は未知のゾーン。
「もみじ山」というぐらいだし、弘前市内などに比べて紅葉も早いので、そこから標高が上がるのは覚悟していたが、そこからの5~6kmの上りは疲れました。

On The Road Again_e0242504_6212740.jpg9時過ぎに到着し、わがママチャリ号を国道沿いの駐車場にとめてもみじ山を目指す。
9時過ぎに到着した時は、すでに見終わって帰る人もちらほらいましたが、駐車場にも空きがあり、駐車場に向かう国道にもほとんど車はいなかったのですが、10時半過ぎに帰る頃には駐車場は満車で、駐車場待ちの車でかなりの渋滞になってました。

On The Road Again_e0242504_6285779.jpg駐車場から5分ほど歩いて行くと、ポスターなどで見慣れたもみじ山の光景(写真左)が目に飛び込んできた。
川が蛇行しているところを利用して、公園のように整備したところのようだ。
見頃というので、もっと色とりどりの感じを想像していたんだが、意外と地味かな。

敷地の中に入ってみても、まだ青いかえでのような木がある一方で、散ってしまった木もあったり、今が見ごろの木があったりで、紅葉真っ盛りという感じではない。

On The Road Again_e0242504_6364843.jpgでも川にそそぐ滝(不動の滝というそうです)があって、なかなか美しい。

赤く塗られた橋を渡って、さっき上から見た半島のように突き出たところへ渡ったらわりと狭くて、木も十数本ぐらいしかなさそうで、規模は街中にある児童公園という感じ。

On The Road Again_e0242504_6491719.jpg「半島」からちょっと登ったらすぐに中野神社という小さな神社があって、神社の向こうはすぐ山があって行き止まりのようで、「もみじ山」と称するわりには意外と狭いのか。
よくよく見ると神社の裏山にも上れるようで、神社で家内安全を祈願してから、右手の山道を登る。

山道を登って行くと、さっき見て来た渓谷を見下ろせるところがあったりして、それなりに美しいんだが、色づいていない木や紅葉せずに葉を落とした普通の広葉樹がたくさんあったりして、もみじ山というより、普通の山といった感じだ。
ただ、津軽らしい自然に触れて癒されるので、これはこれでいいかも。

しばらく山道を散策すると、観楓台という高台に出た。

On The Road Again_e0242504_725369.jpgそれまで散策してきた山とはちょっと趣が違い、広場になっていて、一面の落ち葉のなかに数本の紅葉が映えてなかなかでした。

観楓台からつり橋をわたって神社のところへおりて、見どころは1周できたと思います。
紅葉づくしという感じではありませんが、山の散策も含めれば、なかなかの見ものではないでしょうか。

今まで京都で仕事をしたこともあるので、京都では嵯峨野や高雄、東福寺、それから京都よりはかなり落ちるけど、東京の高尾山と、いろいろな紅葉の名所を見てきましたが、それらとは別物ですね。

On The Road Again_e0242504_7172989.jpg京都の紅葉の名所というと、見頃の時期には葉が一斉に色づいて、ほんとに山が染まるとか、燃えるとかいう状態になって、息をのむような美しさがあります。

でも、中野もみじ山は自然任せというか、見頃の時期であっても、色づいている木もあれば、終わってる木もあり、これからの木もある。
どこを見てもまだら模様。

On The Road Again_e0242504_7283813.jpgでも、ここを見ていると、逆に京都は計算しつくされたように感じます。
盆栽と自然の木の違いというと例えが極端かもしれませんが、こういう自然に任せて、その時その時の美しさを楽しむというのもありなんではないかと思いました。

1時間半ほど紅葉見物をして、入口の方に戻る頃には、入場客も増えてきて、観光地らしい活気にあふれてきました。
観光協会の出店もオープンしていたので、観光パンフレットを記念にもらって帰路につきました。

On The Road Again_e0242504_844083.jpg家に帰って、ブログを書く参考にしようとパンフレットを読んでみたら、中野もみじ山は、山や渓谷の美しさに感動した津軽藩主津軽寧親が1800年頃京都から楓の苗木をとりよせて整備したそうです。

少なくとも川の近くの平地は京都のような計算された美しさを狙って、うまくいかなかっただけなのか・・・

このゆるさも津軽なのかもしれない。

だびょん

《What's The Title?》

On The Road Again_e0242504_615598.jpgHoneysuckle Rose/Willie Nelson

黒石への道は4度目の出撃ということで、"On The Road Again"をタイトルにしました。
Willie Nelsonの80年のヒット曲ですが、なんと彼主演の映画のサントラ。
Willie Nelson主演で映画ができるんだから、アメリカ恐るべしです。
ちなみに1980年はレーガン大統領のもと、アメリカがどんどん右旋回していた時期で、右寄りの人が好むカントリーが大ブームでして、レギュラーチャートの方にもカントリー系のアーティストがどんどん顔を出していたし、John Travolta主演で"Urban Cowboy"なんていう映画ができて、そのサントラからもカントリーのヒット曲が生まれたりする時代でした。
"On The Road Again"もそういうブームがなければ、Top40に入ることはなかったと思われますが、軽いタッチの中に適度にWillie Nelsonのすっとぼけた味が出ていて、ポップミュージックとしても十分評価できると思います。
by falling7813 | 2011-10-30 07:54 | Tsugaru