11月14日は埼玉県民の日。
埼玉県の公立小中学校はお休みで、きっと
浦安のネズミの国は埼玉県民であふれていることだろう。
そんな11月14日に私はライブを見に行く。
で、ライブをやるアーティストというのがEngelbert Humperdinck!
またお年寄りで、調べたところでは83歳だ。
このライブのチケットを買うきっかけもThe Four Seasonsのライブで、会場に貼られていたこのポスター→に見事に引っ掛かったわけだ。
イギリスの至宝ですよ。
そのEngelbert Humperdinckだが、The Four Seasonsのようにヒット曲を完璧の抑えているわけでもないんだが、どうしても行きたい理由がある。
キョーレツに好きな曲が2曲あるのだ。
まず1曲は”After The Lovin""。
彼にとっては最新のTop40ヒットということになるんだが、ちょうどAmerican Top40を聴き始めた頃にヒットしていて、一発で好きになった。
Barry Manilowにもハマってしまってたんで、このテのロマンチック系の男性バラード歌手には弱いんだと思う。
そしてもう1曲は”The Last Waltz”
これは”After The Lovin'"より後に知ったんだが、完璧に私のツボにはまる曲で、今まで聴いた曲の中で一番好き、いわゆるオールタイムNo.1というわけだ。
それが生で聴けるかもしれないし、彼の年齢からするとこれが一期一会になるかもしれないのでチケットを買ったわけです。
予習も試みたんだけど、彼の音源はベストアルバム+オリジナルアルバム2枚程度で、ベストアルバムでも「見つめあう恋」とか「君の瞳に恋してる」とか「恋はフェニックス」とか他人のヒット曲がかなり入っているので、それほどヘビーに予習せずいよいよ当日だ。
昼間会社でゴタゴタがあって、ちょっともやもやした状態で会場の国際フォーラムへ。
ここでライブを見るのは初めてだ。
席は3階席で、天井桟敷の人々って感じだ。
で、お客さんですけど、明らかにお年寄りが多い。
たぶん平均年齢は軽く60オーバーじゃないかな。
ほぼ定刻通りにライブはスタート。
写真はNGということなので、ありません。
1曲目は”Begin The Beguine"。
その後知らない曲もはさみつつ、4曲目の”A Man Without Love"につづいては、私のお待ちかねの1曲”After The Lovin'"。
うーむ やっぱ名曲!
Engelbert Humperdinckは83歳のはずだが、Frankie Valliに比べると体はでかく、動きもいい。
さすがに全盛期の圧倒的な声量はないけど、年齢の割にはしっかり声は出てる。
曲の途中でMCを入れて(女性の通訳もいました)、所々ジョークを言いつつ、程よく休憩しながら歌い進めていく。
途中左の新しいアルバムを紹介して収録曲をやったり、”Quando Quando Quando"などの昔のヒット曲をやったり、孫が歌う映像とデュエットしたりバラエティに富んだ選曲。
そして、「僕はハワイで彼が5歳の時に会ったんだ」というジョークだかほんとだかわからないMCとともに歌い出したのが、Bruno Marsの”Just The Way You Are"!
これにはびっくりして、私は思わず声を出してしまったんだけど、周囲のお客さんは全く無反応。
今日のお客さんはBruno Marsは知らんかなあ。
”Just The Way You Are"はちゃんと彼っぽくアレンジされていて、なかなかの聴きものでした。
1977年好きの私にとってはたまらないHelen Reddyの最後のTop40ヒットでもある”You're My World"などをやりつつ、開演から1時間20分ほどたったところで、ついに”The Last Waltz"のあのイントロが
フルコーラス歌っちゃいましたよ。
大感動!
高齢のお客さんが多くて、彼が一緒に歌おうとあおってもほとんど歌う人はいなかったんだけど、”The Last Waltz"は多少歌ってる人いたかも。
その後ヒット曲メドレーをやり、本編ラストは最大のヒット曲”Release Me"。
ここで彼が、「席を立っておいでよ」とMCを入れると、おそるおそる何人かの妙齢の女性がステージに近づき、そのうちステージ前は老々男女で黒山の人だかり。
みんな高齢なので動きが鈍いけど、年齢的に耐性は低そうなので、札幌のRainbowみたいなことにならないか心配したけど、とりあえず和気あいあいとやってたみたい。
”Release Me"を歌い終わり、バックの演奏がエンディングっぽくなって、いよいよかと思って聴いてたら、Humperdinckが突然演奏を止めて、「僕はまだ帰らないよ」といって、歌い出したのはRay Priceのヒット曲”For The Good Times"。
歌いながらステージ前に集まった老々男女と握手しまくるHumperdinck。
なんか演歌歌手のディナーショーみたいなノリだけど、ステージの端から端までちゃんと握手して回って、ハンカチを何枚か投げるサービスをして歌い終わり、幕が下りた。
そこですぐに電気がついてしまい、結局”For The Good Times"がアンコールだったようだ。
1時間40分ほどで、年齢相応にくたびれた部分もあったけど(とにかく暑そうで、扇風機ばっかりいじってた)、サービス精神はあって、楽しいライブでした。
やっぱ行ってよかった。
《What's The Title?》
ということで、タイトルは私のオールタイム1位の”The Last Waltz"。
このタイトルをEngelbert Humperdinckのライブのネタで使えたのは至福です。
この曲に関しては、美しいピアノイントロ、歌い出しの太いけどロマンチックな声、わかりやすい歌詞、さびの熱唱などなど、すべてが私のツボにはまっていて、たまりません。
生で彼の歌声を聴きながら一緒に歌えたのは一生の思い出です。